うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

聴覚障害

音が聞こえることの大きさについて

1月31日水曜日。これはfacebookにも書いたことだけれど、 私から見ると、聴者にとっての「音」というのは、 私が思っている以上に大きな意味を持つものなのかもしれません。 ラジオ体操中に、途中で音が切れたらどうなるか。実験したわけではなく、これは偶…

「ろう者の祈り」が刊行されました。

ツイッター、Facebookでお知らせしていましたが、こちらにはまだアップしていませんでした。 「祈りってなんだか宗教みたい」と思われがちですが、決してその類ではなく、ろう者が聴者とともに働いて社会生活を送る上での実態について描かれています。著者は…

次に停まるのはどこ?

昨日の続き。 新幹線に乗ったあと、デッキに立ちっぱなしだった私。 右も左も、後ろも人、人、人。 ほとんどの人はスマホで漫画、ゲーム、LINEやってて。 当の私はというと、かろうじて右手が使えたのでもっぱらLINEしてました。「ああ〜ここから出たいよう…

ちょっとした会話から考えてみたこと

「今日はとっても寒いですわね」「そうですね」 「明日は晴れるみたいですよ」「そうだといいですよね」 「お久しぶりです、しばらくお会いしていませんでしたね」「そうですね、いつぶりでしょうかね」 こういう会話を、当たり障りのない会話、といいます。…

声と音声入力のお話

12月に入ってからブログの更新ペースが緩くなってしまいました。 「新潟の冬って本当に寒いですね」と関東人に言われて、「ウンウン、そうだそうだ」と思いっきり頷いているのですが、新潟の人も今年はさすがに寒いそうです。 来週水曜日あたりが雪マークに…

きれいな水に変えるということ

出張が続き、落ち着く時間がなかなか作れないまま、すっかり日が空いてしまいました(ご飯食べてる時間はあるのに、ブログはなかなか…)。 そんな中、今、読んでいる本で「書く衝動を逃さない」という見出しがあって思わず、ドキッとしました。 本を読みたい…

話し方によって決まる

台風が上陸している中、選挙の結果報道にも奔走、とツイッター上でも何やら忙しい感じです。 今回の選挙といえば、期日前投票に行こうと何度思ったことか。タイミング良く出張先の近くに投票所があったので行こう、行こうと思っていたのに、行けませんでした…

ブログは熱いうちに打て

10年くらい前から読んでいる著者・和田裕美さん(世界でナンバーツーの営業ウーマン)が最近、メルマガで「書けるときに書かないと冷めちゃう!」というようなことが書いてあって、久しぶりに書きました。 毎日更新する!と言っていたのにペースが下がっちゃ…

外国人に話しかけられたら

電車や新幹線で移動していると「あの、◯◯はどこかしら?」「この電車、◯◯に行く?」と話しかけられます。 話しかけやすいように見えるのかな、と思うけれど、「すみません、耳聞こえないのですが」と答えるとたいていは、「あっ、そうですか。すみません」と…

どうやって声を出していますか

聞こえる人から時々、こういった質問があります。 「声、聞こえますか?」 声を出す。普段、会話をしている人にとって声を出すことは当たり前の作業。 それが、耳が聞こえないとなると、自分の声が聞こえなくなってしまい、どうしようもない不安になるとか。…

電話は未知の世界

先日、電車に乗っていたら、駅と駅の間が不通(平成23年あたりから)になっており、タクシーを呼ばないといけないという事態がありました。 タクシーを呼ぶためには電話が必要で、待っているだけでは本当に来ないという田舎。 普通ならその場でスマホから電…

タッチ感よりも中身

急に寒くなってきました(月末とはいえ、まだ9月)。秋の夜長に漫画を読んでみました。 昨日久しぶりに読んだ「淋しいのはアンタだけじゃない」。 淋しいのはアンタだけじゃない 1 (ビッグコミックス) 作者: 吉本浩二 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/…

ちょっとした勇気

「ちょっとした勇気が、この先の人生を変えることになる」。 そんな場面って映画の中での話でしょう。 ドラマみたいに生易しくないって、現実は。 でも本当でしょうか。ちょっとした勇気、ここでいう勇気というのは、「チャレンジできないわけではないけど、…

情報の価値は自分が決める

世の中は3連休。今日は敬老の日。「今日は何の日でしょう?」と学生時代にあれほど言われていたにもかかわらず、カレンダーを見ておかないとちょっと自信がないワタクシ(今日はちゃっかりスマホで検索)。 先日、地元では有名なお蕎麦屋さんがリニューアル…

生きる術は知らないうちに

「相手が戸惑っていると、ついフォローしてしまう」。 ろう者の友人と話していたら「やっぱり、初対面で相手が戸惑っているのを見るとどうしても、具体的なアクションについて助言してしまうよね」。 お店で買い物をする時、何かを注文する時、耳が聞こえな…

ポジティブな休み

「職場で休みを取ると何か引け目を感じちゃう」。 職場で有給休暇を取る時、「すみません、明日はお休みをいただきます」と一言伝える場面を見かけます。できるだけ有給休暇を取ってもらうよう働きかけているので、他のところはどうなのだろうとちょっと調べ…

運良く助けられて

昼間の暑さはともかく、朝夕がめっきり涼しくなってきたこの頃。 県外出身の友人から「せっかくだから片貝まつり行かない?」とお誘いが。9月とはいえ、花火大会が行われるお祭りです。 新潟市在住の人たちに聞いてみると、花火といえば長岡花火(日本三大花…

閉ざされた世界での小競り合い

耳が聞こえない人は国内で約35万人、中でも手話を使う人は1割くらいと言われています。いわゆるマイノリティ(少数派)と呼ばれています。当の本人たちは「マイノリティ?なんぞや?」と普段あまり気にならない、気になったことがない人もいます。 手話を使…

不便だから先回りする

街中を歩いていると、誰かさんが何かを説明しているみたい。 目の前には美味しそうな一品料理が。多分、作り方や素材の説明?はたまた、便利なキッチン道具の使い方の宣伝? と想像しながら、一旦立ち止まってみるものの、耳が聞こえないので、話されている…

便利なものについて

今週、早くも折り返し地点に。最近は水曜日と木曜日をちょっと混同してしまい、「ん?金曜日だったけ?」と勘違いしてしまうことも。明日は木曜日です、サーズデイ。 昨日、タクシーを使う機会があり、iPhoneで支払いを試してみました。Apple Payという電子…

聞こえないから分かること?

今週は連日連夜、ずっと出かけていて更新が止まってしまいました(止めてました)。 毎日続けることって、しんどいと思いながら、でも何のために書き続けるのか。更新していない(しない)間にずっと考えてたら…。 聞こえないことを中心に、徒然なるままに発…

見えない音

先日行った新潟市美術館についてブログ書いていたら、知人から「あのスペースには、実は音楽が鳴ってて…」と教えてくれました。 syuwakoushi.hatenablog.jp 確かに、写真展の中にスライドショーというか、スクリーンに映し出すスペースがありました。でも、…

そでのした

袖の下というのは、「人目につかないように袖の下から贈る物。賄賂(わいろ)」。 袖の下(ソデノシタ)とは - コトバンク 手話の表し方も、まさにそんな感じ。テレビドラマの時代劇を見たことがあれば、なおさらイメージしやすいです。「ふふ、お主も悪よのう…

聞こえない人が一人だけの時

高校野球が始まったと思いきや、初戦からハラハラする展開で一喜一憂しているこの頃。こんな炎天下で大丈夫なのかなと余計な(?)心配をしながら、でも見ていて、応援したくなってしまう。 母校が出るわけでもないのに、地元や愛着のある地域の学校が出ると…

話が通じなかったら?

日本人「うーん、、、」 外国人「だから○○だって!」 日本人「いやぁ、そういわれてもなぁ」 外国人「オーマイガーッ!」 先日、空港から目的地に向かうバスに乗って少し走り出したところ、タクシー乗り場でこんな場面を見かけました。 大きなバッグを抱えた…

日本語ができなくても生きていける?

日本語に触れる機会の一つが、新聞。 以前までは、紙での新聞紙を読んでいました(なんと、大雪の日も見事に配達されていてびっくり。配達担当者、ほんとにお疲れ様です。大雪の日くらいは無理しないほうがいいのでは…とちょっぴり心配)。 読み終えたものは…

語感は人による?

8月になりました。職場には県内外問わず、来客が続いています。ありがたいことに、お土産も持ってきてくださることも。 中には、「ええ?」と思わず二度見してしまうものあります。 今年の流行大賞に選ばれそうな言葉、「忖度(そんたく)」。 忖度まんじゅ…

語呂合わせは難しい?

毎日、郵便受け(ポスト)を確認する癖がついています。 ダイヤル式の鍵がついていて、あらかじめ決まっている番号に回せば開くシステム。 毎日確認しているのだから、番号はメモするまでもない。 と思いきや、ごくたまーに「ん?あれ?」と番号が思い出せな…

通じないのは手話が下手だからではない

「なんで分からないの」「なんで通じないんだろう」。 職場や学校、家庭などに起こりがちな現象の一つ。手話を使う人々の間にも聞かれます。 特に、ろう者と手話を学んでいる聴者との間で「手話が分からないのは、勉強不足」「手話が読み取れないのは、下手…

とっさに書けること

街を歩いていると、見知らぬ人に声をかけられることもあります。 「あ、すみません。聞こえません」と耳を指差す。 「あ、そうでしたか、では書きますね」ととっさに紙に書いてくれると、もうそれだけで安心します。道を尋ねられ、「すみません、書いてもら…