うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

運良く助けられて

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昼間の暑さはともかく、朝夕がめっきり涼しくなってきたこの頃。

県外出身の友人から「せっかくだから片貝まつり行かない?」とお誘いが。9月とはいえ、花火大会が行われるお祭りです。

 

新潟市在住の人たちに聞いてみると、花火といえば長岡花火(日本三大花火大会の一つ)は行ったことがあるけれど、片貝は行ったことがないという人も。ちょっとマイナーなイメージがある片貝まつり。

新潟県小千谷市長岡市の隣)にあり、人口5,000名の町に世界一大きな花火(四尺玉)が打ち上げられるという、片貝まつりが毎年9月に行われています。

katakaimachi-enkakyokai.info

 

花火大会はあまり積極的に行く方ではなかったので(混雑しているところが苦手)、今回は友人に誘われたのと予定が入っていなかったというタイミングが合って「それなら行ってみるか〜」という感じで行ってみました。

 

町中全体で取り組んでいることがうかがえるくらい、花火が打ち上げられる浅原神社周辺の家には提灯が掲げられていました。写真撮りたかったのですが、人様の家なのでそこは遠慮。

 

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予想はしていたけれど、やはり人、人、人…混雑していました。

真夏日だったらきっと倒れていたかも。そして、ビールが恋しくなるくらい、夏の風物詩があちこち。冷きゅうり、浴衣、うちわ、焼きそば(いや、これは通年)など、お祭りムードを味わいながら散策。

 

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日が落ちた頃にドーン!!花火が打ち上げられました。

今回は近くで見たので、音の響き方が早かった感じ(今まではちょっと離れたところから見ることが多かったので、花火が上がったあと数秒後に、体に響いていた)。体で感じる音を楽しみながら写真撮ってみました。

 

そこまでは良かったのですが、花火大会が終わった後がタイヘンなことに。

当たり前といえば当たり前ですが、帰るときは全員同じ方向に帰るわけで、大大大行列。シャトルバスで帰りたかった私たちは、時計を見ながら急いでいたものの、途中で警備員が何かを話しながら見物客を誘導し、まっすぐに続く道に2列になるのが見えました。

 

右側が大大行列のままで全然動く気配なし。左側が空いていたので、シャトルバス乗り場に向かって歩いてみました。ところが、この2列の意味が分かったのは乗り場に着いてから。

右側は、シャトルバスに乗る人のための列。

左側は、バスに乗らず、遠く離れている駐車場に向かう列。

 

警備員が何かを話している時点で「何ですか?」と聞けば良かったのに、ここでは「聞こえないから何言ってるか教えて」と頼むのが面倒くさい(警備員も忙しそうにしているし、混雑している状況で真っ暗闇の中で会話するのはちょっとタイヘン)と思ってしまいました。

 

私たちが停めた駐車場は歩いて1時間はかかるんじゃない?という距離。はてさて、困ったものじゃ。シャトルバスの列に割り込むにはちょっと厳しそう。

 

ということで、乗り場の近くに「ハイヤー常駐」という情報があったので行ってみました。ハイヤーというのはタクシーですが、そこに行ってみるとタクシーが一台もない。

ハイヤーって電話して呼ばないといけないんですね。

 

友人が「あのう、耳聞こえないんで、、、」と近くの警備員に話してみたものの、電話してくれる気配がない。はてさて…と困っていたら「1台呼べばいいのね?私たちも呼ぶところだから電話しておくわ」と若い女性陣が友人に話しかけていました。

咄嗟に私たちは「ありがとうございます!」とお礼。

 

道もだんだん、車とシャトルバスでだんだん混んできてタクシーが本当に来るのかどうかちょっと不安になりながらも、他の見物客と待機。シャトルバスに乗る行列もなかなか動かないし、田んぼと山に囲まれた地域なので真っ暗。

高速道路も混んでそうだなぁと待ち時間がとても長く感じられ…そこでタクシーが1台やってきました。当然、電話してくれた女性陣が先に乗り、私たちは後から来るタクシーに乗るものと思っていたら「お先にどうぞ、乗ってて」と。

 

いやいや、呼んでくださっただけでもありがたいので…と断ろうとしたら「大丈夫、乗ってて」という感じでした。他の見物客もいたので急いで乗り込んで私たちは移動。

お名前も聞けず、ちゃんとしたお礼も言えず。

 

シャトルバスに乗りそびれた上、電話ができなくて困った…でも私たちは旅慣れている者同士なので結局は何とかなると思うけれど、それでも咄嗟に「電話しますね」と頼んでもいないのに、様子を見かねて声をかけてくださったあの方々に助けられた感じがしました。本当にありがたいことです。

 

運良く、そのあとはスムーズに渋滞にハマることもなく帰れました。世界一の花火もすごかったけれど、こういう小さな出来事のほうが、私の中でずっと「すごいなぁ」と彼女たちに対して尊敬の念を抱かずにはいられませんでした。

 

今日もごきげんよう