ちょっとした勇気
「ちょっとした勇気が、この先の人生を変えることになる」。
そんな場面って映画の中での話でしょう。
ドラマみたいに生易しくないって、現実は。
でも本当でしょうか。ちょっとした勇気、ここでいう勇気というのは、「チャレンジできないわけではないけど、でも大丈夫かな」という感じ。「うわ〜無理!ムリ!」という類の内容ではなく、「うん、ちょっとイケるかも」という。
小さな一歩を前に踏み出すことで、あれあれ〜?と意外な展開になることも。
大学時代、初めて聴者の世界に本格的に関わろうとした時、「これはもう、一歩踏み出さなきゃ」と半分、自分を追い詰めて(追い詰められた?)。
「あの、ちょっといいですか」と全く知らない学生に声をかけて(かけまくった気分)。
気づいたら、友人がまた友人を、そしてまた友人を呼んでくれて輪が少しずつ広がって。当時、聴覚障害学生の間では毎日のように意識していた「情報保障」というものがあって、ノートテイクを受ける(使う)ために協力してくれる学生をも探していたので「ちょっとお願いしてもいい?」と二度目の小さな勇気を。
講義全てにノートテイカーを入れて受講。時間割を決めるだけでなく、ノートテイクができる学生を入れながら、突発的な休みの連絡があっても困らないよう調整するというコーディネートもして、それを前期、後期と毎回繰り返して。
今ならもう少し違った方法があったと思うことは多いけれど、当時はそれが精一杯でした。
でもこうした出来事も、今となっては仕事のスキルにも活きているので「ちょっとした勇気」の積み重ねって本当に大事なんだなって実感しているこの頃です。
今日もごきげんよう。