うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどについて発信するブログです。

今読んでいる本

いつもなら読み終わった本を紹介していますが、今日は現在進行形です。

「やさしい日本語」。 

やさしい日本語――多文化共生社会へ (岩波新書)

やさしい日本語――多文化共生社会へ (岩波新書)

 

 

朝日新聞の取材を受けた「ろう者の祈り」。

ろう者と日本語について、シリーズの中にあった事例が使われていました。

なぜこういう問題が起きるのか、ろう者の背景についての分析も書かれています。

 

まだ現在進行形なので、読み終えたらまとめてみたいです。

でも、未来系になる本が、数冊…。一冊ずつ読んで参ります。

 

 

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(新潟の名物・のっぺ。今夜は冷たいのが出てきました。ああ、もうすぐ夏だから?)

トレーニングは一つの習慣

最近、身体のあちこちが痛いなぁと思ってたらトレーニングの効果が出てきていました。インストラクターに教わりながら鍛えているけれど、回数を重ねると、同じメニューでも案外「あ、少しラクに動けているな」と実感。

 

そう思った時点で、さらに負荷のかかるメニューを与えられる。これがキツイけれど、負荷のかかる内容をこなしていたら、いつのまにか身体が慣れてきて「今日は大丈夫かも」と少しばかり前向きになれます。

 

これは仕事も同じで、複数の案件を同時進行していることに慣れてくると、段取りが数秒以内に判断できるようになってきています。トレーニングも同じで、一つの習慣として生活の中に取り込んでいけばいくほど、スピーディになれると思います。

 

日頃の経験、知識、理論の積み重ねがあって初めて、判断作業ができるようになりますが、案外、多くのろう者が苦手とする分野なのかもしれません。コミュニケーションの問題もあるけれど。

 

トレーニングも最近はレベルアップしているので、少しずつやってまいります。

あ〜イタタタ。

 

通訳の悩み

今日はちょっと長いです。お時間のある方はぜひお付き合いください。

 

世の中で、二番目に古い仕事は「通訳」と言われています。

通訳といえば、日本人と外国人の間に入って言葉を訳す仕事というイメージを持たれますが、手話通訳もあります。日本人同士の中に入って、日本語と手話の間を通訳する仕事です。

 

聴者が話をするとき、ろう者は耳が聞こえないので通訳を通して話を理解し、ろう者が手話で話をするとき、聴者は手話が分からないので通訳を通して話を理解する。

 

この作業を双方向で行えるように、通訳者が間に立ちます。「手話通訳士」「手話通訳者」と呼ばれ、前者は厚生労働省の試験があります。

www.mhlw.go.jp

 

合格率が一桁の時もあるくらい、難易度が高いみたいです。受けたことはありませんが(わたしゃ耳聞こえへんので)、一発で合格できる方もいれば、何度もチャレンジしている方もいます。

 

聴覚障害者は全国で約35万人、その中で手話を使うろう者、難聴者は数十%と言われています。そこで手話通訳士は何名なのかというと、、、約3,600名。

 

ろう者の間では「手話通訳できる人が少ない」と嘆いていますが、専門的に養成しているところが少ないこと、ろう者自身がどうやって育てたら良いか分からないこと、そしてろう者、手話通訳者同士の叩き合いがあることによって人材が伸びていかない現実があります。

 

また、手話を一つの言語というよりは、障害を持った人が使う言葉という認識で、手話を使う人は全員「ボランティア」と位置付ける人たちがいます。手話を少し学んでいる聴者を見つけては「手話できるんだから、通訳やってね」と。ちょこっと学んだくらいで、通訳できるわけないのに!

 

英語でいえば、英検4級合格した人が、アメリカのビジネスマンの通訳(しかも、取引先との交渉場面)ができるのでしょうか。

 

手話の世界では、時々、手話初心者が無謀な通訳場面に遭遇してしまいます。本人も、周囲からプレッシャーをかけられ、しまいには、それが当たり前だと言わんばかりに本人も「通訳しますね」と手を差し伸べせざるを得なくなる。

 

ろう者は手話を使う少数派(マイノリティ)の民族とも言われていますが、聴覚障害があります。耳が聞こえないということは、聴者と比べて「耳から入ってくる情報量が少ない」ため、本来身につけられるはずの常識、知識、生活力が、どうしても欠け落ちてしまう人もいます。

 

「これだから耳が聞こえない人はマナーがなっとらん」「常識知らず」と言われたケースもよくある話です。ろう者の中には本当に、ならず者もいます(所詮、障害があってもなくても人間)。手話通訳者の中には、「ろう者は能力が足りない」「いちいち説明しないと分からないから仕方ない」と上から目線の方もいらっしゃいます。

残念なことに、その逆もアリ。

「手話通訳者はだめ、分かりにくい」と真正面から否定するろう者もいます。それなりの事情はあるにしても、手話講師であるろう者がそう断言してしまっては元も子もない。

 

私が出会った手話通訳者の中には、とても素晴らしいスキルを持った方がたくさんいます。

素晴らしい通訳者たちに聞いてみると「やはり、一番最初に出会ったろう者が素晴らしい人だったから、こうして手話を続けられているし、ろう者のために力になりたいと思った」と口を揃えていました。そして、「ろう者の中にも色々な人がいる。生活力がほとんどなくて、どうしてこんなことが分からないのだろう、と観察しながら、本人が分かるように通訳することを心がけている」とも。

 

ろう者の中には、手話通訳を今まで全く使ったことがない人もいます。

「手話ツウヤク??」「なに?誰なの?」。そんな感じ。

他にも、「私は筆談ができるから、手話通訳なんて要らない」という人もいます。

 

でも、手話通訳はとても大事な存在です。筆談で通じる力は持っていたとしても、リアルタイムで話を進めていくためには、通訳を活用することも一つの選択。仕事上、営業や取引先と話をするときに、通訳があればいいのになぁと思うこともしばしば。

 

耳が聞こえることは、今の社会ではマジョリティ。そして、ちょっと工夫するだけで構わない程度で話が通じる。聴者はすでにスタートラインに立っています。しかし、ろう者が同じスタートラインに立つためには、そこにたどり着けるよう伴走してくれる手話通訳者が必要になります。

 

しかしながら、聴者の世界とろう者の世界の狭間にいる手話通訳者にとって、悩むことはたくさんあるようです。この話はまたの機会に。

猫と高校生の話

 「本を守ろうとする猫の話」。

本を守ろうとする猫の話

本を守ろうとする猫の話

 

 

実用書ばかり読んでいると、時々小説を読みたくなる。でも、小説を読み始めたら時間がもったいない、そんな私に「本の愉しみ方とは何か」を気づかせてくれた一冊。

この本との出会いは偶然、書店を回っていたらデジャビュのような感じになってて。

 

表紙の色合いが、「冷静と情熱のあいだ」と似ていたせいかも。 

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

 
冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

 

祖父の死によって古本屋に残された高校生のもとに、 一匹の猫が現れて次々と難解な冒険の旅に出かける。

という、すごく短くまとめてしまったけれど、青春なところもあるし、本を読むこと自体の本質的なことについて、高校生なりに考えて言葉にしていること、猫が話しかける一言それぞれに重みがあって、楽しく読めました。 

名著の引用もいくつかあり、読んだことのない漢字も出てきています。しかも、描写が具体的かつ象徴的で、その場面の心情、情景が目に浮かぶ感じ。

 

語彙力を鍛えるのに良い本です(最後はなんだかんだ言って実用書みたいな扱い?)。

 

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歴史に残る瞬間

私の周りに、ゴルフに関心がない人も「全米オープン」で松山英樹さんが2位タイに入ったことを知っていたので、知名度の高さに驚いています。

sokuho.alba.co.jp

もともとゴルフは好きなので(スコアはそんなに良くないけれど、かつてはアプローチショットの練習を毎週やっていました)、今回のニュースは感動しました。

 

ジャンボ尾崎さんが全盛期だった頃、毎週末はテレビにかじりつきながらリーダーボードを見ては一喜一憂。でもこの後は学業が忙しくなったのもあってテレビもゴルフも遠ざかっていました。

 

 

今回のニュースは、メディアがオリンピックの開幕前みたいに「優勝できるか」「期待している」という雰囲気で盛り上げていたので、正直あまり期待はしていなかったですが、終わってみれば「2位タイ」。すごいじゃないですか!初日は82位タイだったのに猛チャージ!!

 

しかも、動画を見て見ると、かつてジャンボ尾崎さんたちが活躍していた時のプロたちが放っていたショットと似ている。チップインもあったし、ピンにかなり近く寄せられる技は、見ていて気持ちがいいです。

私もあんな風にできたらいいのになぁと。

 

日本人としては37年ぶり、青木功さん以来の好成績だとか。37年前、私はまだ生まれていないので今日が初めての好成績になります。歴史的瞬間に遭遇できて本当に嬉しい。

 

メジャー大会の賞金の額って、国内ツアー1年間分に相当する金額(賞金王レベル)なのでは。世界中が集まって競い合うビッグな大会で、2位タイというのはとても素晴らしいスコアです。

ますます目が離せなくなりました。引き続き、応援して参ります〜

 

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話しやすい、相談しやすい

今日もあちこち出かけたのに、スマホの写真が1枚もない。

 

最近、スマホのカメラを起動するたび「ストレージに空き容量がありません」と表示されます。こういう時に一括でリセットできたらどんなにいいかと何度か思ったけれど、備忘録として写真におさめているので、慎重に選ばなきゃ。

そういう作業を後回しにしているから、写真撮るぞ!という気が起きない。はい、自業自得です。

 

さて、今日は洗車サービスをお願いしたり、美容院に行ったり、外食したりと消費活動が中心。そんな中で、店員さんや営業マンと話をしたり、相談することもあります。通っているところなら安心できますが、初めて行くところとなると、「相談しやすいか」「話しやすいか」によってその場の印象が変わります。

 

「話しやすいか」については、特に耳が聞こえないので、「あのう、わしゃ聞こえへん」という話し方はしないのですが、一応伝える時もあります。伝えない時もある、というのは、疲れていてそれどころじゃなかったり、他のことを考えていたり(すみません、気づかない時もあります)。

 

聞こえないことを伝えた上で、相手が「では、こうしましょう」とアプローチを変えてきたときは心の中で「おお!」と拍手してしまいます。というのは、今までの経験上、「あ、聞こえないのですか、えーっと」と戸惑う場面を見てきたから。

 

私自身も仕事上、人と会う機会が多いので可能な限り、どんな方法だったら話しやすいのか、どんな話をしたらいいかを常に意識しています。そして、アプローチが上手な方に出会うと「なるほど!」と感銘を受けます。人間、器用な人もいれば不器用な人もいるので、いつも「こういう人にはこういう良いところがある」とできるだけ見つけて、お手本にしています。

 

正解はないけれど、こうして観察していると、人気のある営業マンや店員さんは必ず共通点があります。その一つが、マニュアル通りだと感じさせることなく、相手に合わせて変化球を投げられること。

 

この話はまた今度、整理できたら書いてみたいです。

 

(だからなのか、こうして観察しているから、スマホで写真を撮る暇がないということ?)

子育てのヒント

子育てしている友人たちと話していると、ほんとにママってすごい!とリスペクトな気持ちになります。

だって、しっかり子どものことを考えて育てていく覚悟も決まっているから。

 

私なんか、人を相手に管理職も含めて、仕事をしている立場で人を育てることの難しさを感じているし、同時に成長した姿を見ては喜びも感じている。

でも、子育てはそれ以上にもっといろんなこともあるだろうなぁと。

 

今日はたまたま、実際に子育てしている人からコミュニケーションについて話を聞きました。ろう者の親によく見られる悩みの一つに、子ども(聴者)が成長していくにつれて「何を言っているのか、聞き取れない(読み取れない)」のがあります。

 

まだまだ小さいうちはいいけれど、保育園や幼稚園を通して社会との繋がりを持ってから語彙数もそれなりに増えてくる中、発されたメッセージを汲み取れなくなり、どうしたらいいのか…。

今日お話を伺った内容で「私のところは、徹底的に指文字を教えていた」。

 

ほぉ!と思わず、膝を打ちました。

コーダ(聞こえない親から生まれた聴者)からよく聞く話で「手話なんて恥ずかしいから嫌だった」というのがありますが、指文字なら覚える数が限定されているので、子どもとして受け止めやすいのかも。

確かに、聴者たちに手話を教える時も、入門レベルの段階で指文字を教えているので、共通点はあるのかも。

 

指文字ができれば、手話が分からなくても何が言いたいのか、少しでも補完的な役割を果たしてくれる。音声言語としての日本語を読み取る(聞き取る)ための一歩として、文章のはじめに「指文字」が入ると、割とスムーズにいけるのでは。

 

極端な例ですが、「水」「ビール」は口の形が同じ。

なので、指文字で「み」か「び」のどちらかを表せば、あとはどちらかがすぐに分かります。

 

実際に子育てをしていないので、それだけで全てが解決できるとは思っていないけれど、

手話を教えながら少しずつろう者とのコミュニケーションが取れるようになるまでのアプローチで、子育ても似ているところがあることに驚いた今日でした。

 

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(職場にて。ひまわりが咲く予定。きちんと向き合っていくべし)