うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

いくつになっても魅力的な人

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1月22日火曜日。実話を基にした映画、に弱い私。どこまで実話であって、どれくらい盛っているのだろうと疑うけれど、それでも実話という時点で、どこからどこまで実話なのか気になって仕方ない私。

 

今回の映画は「あたしみたいな年寄りなんて!」というセリフが出てくる。年下の男性に抱かれる場面が衝撃的だった、というコメントが多い映画。イギリス人のヘレナ・ミレン演じる『ラブ・ランチ 欲望のナイトクラブ』は、1976年のアメリカを舞台にしたもの。

【ストーリー】(amazonから引用)
1976年。アメリカ・ネバダ州リノに住む夫婦、チャーリーとグレースは、州の認可として初となる売春宿“ラブ・ランチ"を開いた。
25人もの娼婦を抱え、毎日違う相手とのセックスを楽しむチャーリーは、更なる事業拡大のため新たなビッグビジネスに乗り出した。
それは、ヘビー級ボクサーのアルマンドを南米から呼び寄せスポンサーとなること。
マネジメントの一切を引き受けたグレースは、アルマンドと長い時間を共にするうち不倫関係に陥り、次第にチャーリーとの夫婦関係がこじれていく。
その頃、リノの地で宗教団体を中心に“ラブ・ランチ"を糾弾する声が上がり、街全体に張り詰めた空気が流れ始める。そして、思いもよらぬ事件が起きてしまう・・・。

 

個人的には、邦題がちょっと誤解を与えるなぁと気になったけれど、この作品を単なる不倫をテーマにしたもの、と捉えるには勿体無い。三角関係よりも、当時の背景、当時を過ごした人たちの事情が言動に表れていて「これが本当に実話なら、本人たちはどういう気持ちだったのだろう」と興味深くて。

売春宿で働く女性の「ハンバーガー屋で働くよりマシ」というセリフ、アルゼンチン人のボクサーが苦労して覚えた英語で愛を告白する場面、そして経営者と彼らを糾弾する人たちとの対話。いろいろな文化・価値観がぶつかり、消化できないものを抱えながら、それでも生きる道を歩んでいく人たちの姿が描かれ、まるで「当たり前に思っていたこの常識、実際にはどう思ってるの?」と突きつけられる感じがする。

良い意味で人間味のある一本。この映画を演じたヘレン・ミレン、当時は65歳くらい。全然年齢を感じさせない若さががあって、名演技とはいえ本当に美しくてびっくり。

 

もう少し気の利いたコメントを書きたいところだけれど備忘録として。