うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

一歩踏み外したら誰でも同じ

f:id:syuwakoushi:20180814152137j:plain

8月14日火曜日。最近ちょっと涼しくなってきたと思ったらまた暑くなってきました。

旅先で、「そういえば、猫さん見かけないですね」と聞いたら「昼間は本当に暑いから夕方まで待ちな」。どうりで夕方に出てきたわけだ。猫さん、こんばんは!

 

この日に撮った時間は、確か午後6時頃。でも、猫さんぐったり(撮る前、一瞬生きてるか?心配になって近づいたら、ちゃんと動いてました)。

 

今年の夏は本当に暑くて、冬が待ち遠しくなっています。冬になったら、雪積もるのを見て嫌だ!とわめきそう。でも、でも!本当に早く冬になってほしい気分(なんとわがままな!)。

 

雪国の冬といえば、県外生まれ育ちの身にとってはさすがに堪えます。もう何百回も吐いたこのセリフ、新潟の皆さん、ごめんなさい。

私が住んでいる街は山間部と比べたら全然大したことないって分かっているけれど、毎年「ああ〜雪のない地域に逃げたい」と思いますもん。で、太陽が出ているピカーンな日が少なくて、どんよりした曇りが続きます。

 

一方、冬は空気が冷たく澄んでいて、海の表情が夏と全然違って「沖縄の海とはえらい違うなぁ!」と写真におさめたくなります。雪と海。いいじゃないですか、この構図。

ちなみに新潟市からだと佐渡が見えます(夜、島の灯りが見える時も!)。佐渡からも見えるとか。

 

景色が同じ場所だとは思えないくらいガラッと変わるのが、雪国の魅力。

 

と、ここまで書いてて思ったことは「今年の冬は雪国の魅力を感じる余裕が無かったな」です。

 

実は6月あたりに体調に異変を感じていました。いや、正確には4月〜5月のあたりでおかしいなと感じていました。あんなに好きだった仕事が、嫌になったのです。もう仕事したくない!人に会いたくない!という気持ちが起きていました。

 

一方、この気持ちは単なるモチベーションの低下であって時間が解決してくれるから大丈夫、と軽く見ていました。当然のことながらスタッフの中には「大丈夫?休んだほうがいいのでは」と気づいた人もいましたが、それでも仕事をこなし、常に時間に追われる日々。

 

今年のお正月には「6月末まで予定が入ってるから7月以降に休もう」と思っていたので時間に追われる覚悟で乗り切るつもりでした。それもあってか、6月に入った頃には「ああ、もうダメかも」と弱気モードに。急に気分が沈んだり、小さなミスが立て続けに起きてしまったり、ぐっすり寝れなかったり。

 

このまま異変のサインを見逃すと本気で倒れるかも、ということでカウンセラーに連絡しました。かつて多忙を極めていた方から「僕は結果的に倒れてしまった。今は仕事のペースを落としている。君もそうならないように気をつけなさい」という助言が頭の片隅にあったので、カウンセリングを受けることに躊躇いはありませんでした。もともと、日頃から身近にカウンセラーがいる環境下にあったことが大きかったです。友人や知人の中に燃え尽き症候群になってしまった人がいることで、まさかとは思いつつ、話をしてみました。

 

 

結果的にしばらく休養を取ることになり、6月末の仕事が終わった時はホッとし、7月に入ってから休みました。最初はかなり戸惑いを覚えました。まず、自分の中にある「音」が急にピタッと無くなったのです。もともと、「音」は聞こえないけれど、感覚的に静寂の空間が。あんなに毎日、人に会っていたのに、急に一人になった静けさ。あんなに忙しく動いていたスマホが、急におとなしくなった静けさ。

 

 

組織を運営する立場としての孤独は感じていたけれど、物理的に独りになる状況は初めてだったので焦りの気持ちもありました。まだ数日しか経っていないのに、休んでいいのかって。予定のない休みの日の過ごし方がうまくできなくて、自分を休ませる方法を学んでこなかったなと反省。

 

そこからは、掃除したり、昼寝したり、映画を見たり、散歩したり。日常生活の何でもないような行動が、とても貴重な時間に思えて徐々に休養を受け入れられるようになりました。限られた時間の中で会ってくれる友人たちの存在も心の支えになり、今後の生き方を考える良い機会に。

 

予定のない休みの日があってもいいじゃない。適宜休みつつ、バリバリ動きながら人生を生きようって。仕事をしたくてうずうずしている、人に会いたくなっている。これが本来の健全な状態。この状態をキープできることが、今の自分の目標に。

 

幸い、理解のある職場と経済的な余裕があったことで休めました。働きやすさを追求する上で、組織を運営する立場としてこの経験は、必要な経験だったかもしれません。

 

数年前に働きやすい環境を整えることまで頭が回らなかった私を見切って去っていったスタッフの気持ちが痛いほど分かる今、自分にしかできないこと、周りができることをトータルで考え、スタッフたちが「一緒に働けて良かった!」と少しでも思えるように環境を作っていこうって。きっちり休めたかなんて分からないけれど、少しでもいつもと違った環境に身を置いたことは正解だったと思います。

 

今、苦しいなぁ。今、しんどい。

という思いは、ふた通り。

 

一つは、あくまでも目の前にあるものに対する思い。

もう一つは、自分の体に対する思い。

 

前者なら、もう少し本気になれば乗り切れるかもしれない。

でも後者なら、身体を蝕んでいる。休みを必要としている証。

 

カウンセラーに言われた言葉で「自分で気づけた人は少ない。自分の状態を無視し続けた結果、手遅れになった人の方が多いから」。少しでもおかしいな、と感じるこの直感を大事に。

 

一度きりの人生。楽しく人生を生きていきましょう。説得力はありませんが。