アドリブと通訳
人前で話す機会が何度かあります。
特に講演で話すとき、手話通訳者と打ち合わせてから話すこともしょっちゅう(ここ大事!打ち合わせしない人もいるらしい)。基本的にはパワーポイントのスライドに合わせて進行するか、板書しながら話すかのスタンスでやっています。これでも、まだまだ話し方や伝え方の試行錯誤が続いています。
手話通訳者に資料を渡すときはパワーポイントのスライドや箇条書きした資料(受け手が書き込みしやすいように)に要点を加えたものを用意しています。
(ここも大事!用意しない人もいるらしい)
手話通訳は、私だけのためではなく、聞き手(聴者)のためにも必要な存在です。
聞き手の中には時々、難聴者もいます。難聴者がいると分かったら、要約筆記(文字通訳)をつけるか、原稿の読み上げ(サポーターが文字を追って知らせる)などの方法があります。
(ここまで用意できる人、案外少ないのかも)
読み上げ資料を作ることは、話したいことを整理できるだけでなく、通訳者の負担もある程度軽減できます。
しかし、ここで一つ問題が。アドリブができにくくなること。
私の性格上、原稿通りに読むよりも、臨機応変で聞き手の状況に合わせて話すことがあります。
手話通訳者にとってヒヤヒヤすることもあるかもしれませんが、できることならその場で感じ取りながら、フィットした言葉で伝えていきたい。
でも原稿の読み上げだと、その通りに話さないといけない。アドリブが効かない。
でも、難聴者にとっては分かる情報保障の手段。
いや、でも、、、と堂々巡り。難聴者の方にも笑っていただけるような、「ああ!なるほど!」と思っていただけるような。
何か良い話し方、ないかな。