静岡県の手話は富士山?
10月29日月曜日。怒涛の10月があと2日で終わろうとしています。
上記の写真、カメラがなかったのでiPhoneで撮りました!
って周りに話したのですが、旅慣れている人からは「おお!このアングル、見たことある!良いなぁ〜」。一方、旅にあまり興味ない人からは「富士山?それがどうしたの?」。何とも極端な反応。
おかげさまで「ろう者の祈り」の本をきっかけに、各方面で講演依頼がきています。
ということで今月は山梨県甲府市と富士吉田市に行ってきました。
新潟から車で行くと約4時間。でも、車運転して講演して、また運転して講演して、また運転…というのは全然自信がなくて。こういう時に秘書がいてくれたらどんなに助かるんだろう!と思いつつ(本音を言えば、募集したい)。
新潟から東京まで新幹線で約2時間。
東京から八王子まで中央線で約1時間。
待ち時間、乗り換えの時間も含めて約5時間。
その日は甲府で講演した後に、市内で宿泊する予定でした。が、ハロウィンの季節ということもあってか、ホテルが満室&料金が2倍に。
ということで、講演後にまた電車で移動。
甲府から大月まで約1時間。
大月から下吉田まで約1時間。
1日だけで合計7時間の移動。こ、こんなに遠かったっけ?
宿泊先に近い駅に降りた時はもう真っ暗。田舎というのもあり、駅に降りたのは私一人だけでした(この駅で合ってる?と一瞬不安になるのが、ローカル線ならではの体験)。
翌日は運よく秋晴れ!
前日の夜に降りた駅が見たくて、見に行ってみたら…
おお!オシャレな駅!
でも、それよりも驚いたのが外国人観光客の多さ。中国人、韓国人だけでなく、タイ人、アラブ人、などなど。駅員さんと私以外は、全員外国人。つかの間、異国の地を経験できました。
この後、講演前に主催者の方が案内してくださったのが「浅間公園」。
あさま、ではないです。せんげん。
手前に神社がありまして「今日の講演、無事に終わりますよう…」と拝もうとしたら、
ちょっと、何かついているのではないですか。上の方に。
お、お面?
主催者の方に聞いてみると「え!?私、何度もここに来ているのですが、初めて見ました!」とのこと。この後、昼食を共にしたスタッフさんにも聞いたのですが「いや〜聞いたことないっすね」。
何とも不思議な。
普段見慣れている光景だと気付きにくいのかもしれません。
引き続き、山梨県育ちのスタッフさんたちとお話しさせていただきました。静岡県の話題になった時、手話が「お茶」になっていました。
静岡=お茶、という表現です。
一般的には、静岡=富士山、の表現になっています。
一部によっては「静かに歩く」という表現プラス、「岡」を加えた表現もあります。
山梨県のように「お茶」と表すのは初めて見たので思わず、「今のは、静岡なんですかね?」と確認したら…
何をいうてる!?当たり前やんか!(実際にはもっと優しい口調でした)
ということで、どうして「静岡=富士山」ではないのかと聞いたら…
何をいうてる!?当たり前やんか!(2回目)
山梨県民曰く、テレビに映っている『富士山が綺麗に写っている映像』について、ほとんどは山梨県側から見える富士山として紹介されているそうです。
事実かどうかはともかく、確かに富士山といえば静岡県にある山、という印象が強いかもしれません。こういう対抗意識は、他の県でも見られるのですが、まさか、手話に現れてくるとは。
手話も言語の一つだなぁと実感する出来事でした。
ところで、肝心の講演はどうなったのかというと…
おかげさまで無事終わりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
もちろん、手話の違いをネタにお話ししました(皆様、面白がってくださって嬉しかったです)。