うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

止められるものなら UNSTOPPABLE MY LIFE SO FAR

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8月26日日曜日。怒涛の8月がまもなく終わろうとする中、一冊の本をようやく読み終えました。

今まで読んだ中で一番、時間がかかったけれど夢中になった一冊。

マリア・シャラポワ自伝」、英語では「UNSTOPPABLE MY LIFE SO FAR」。 

マリア・シャラポワ自伝

マリア・シャラポワ自伝

 

テニスといえば、不思議なことに周りのスタッフの半分はテニス上手。今もオフに試合をやっているとか。前に一度練習に交じってもらったけど、その日からジムに通うことを決意したのはいうまでもなく。

 

シャラポワといえば、美人で強い選手というイメージしかなく、あまりよく知らなくて。むしろ、2016年、ドーピング疑惑で記者会見を行ったときの表情がとても印象的でした。一種の過ちはあったものの意図的ではなかったこと、テニスができるチャンスをもう一度いただけることを願っていることを話された時、とてもまっすぐ見つめる強い意志を持っている素敵な人だなと。

 

 

でも、その裏にある壮絶な過去や故障した時のメンタル面、試合に臨むための過酷な生活など、私たちはどのくらい知っているのでしょう。よほどのファンでない限り、私たちが知りうるのはテニスコート上の活動のみ。そういうこともあって、シャラポワってどんな人なんだろう、とますます引き込まれました。

すごいのは、試合の流れだけでなく、対戦相手の表情、仕草までの記憶(あくまでもシャラポワの目線)が細かったこと。ボールを追うだけでなく、本当に勝ちたい!という気持ちからくる相手への観察がよくできています。また、テニスコートだけでは分からない小さな楽しみも書かれていました。

 

テニスには興味がなくても、マリア・シャラポワという人間がどんな人生を歩み、どんなことを感じていたのか。同じ30代として、とても良い本に出会えた感じです。