うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

話が通じなかったら?

日本人「うーん、、、」

外国人「だから○○だって!」

日本人「いやぁ、そういわれてもなぁ」

外国人「オーマイガーッ!」

 

先日、空港から目的地に向かうバスに乗って少し走り出したところ、タクシー乗り場でこんな場面を見かけました。

 

大きなバッグを抱えた欧米人(外国人)が、タクシー運転手(日本人)と何やら話をしていました。

欧米人らしき旅行者はおそらく、空港からどこかに向かいたいようで、スマホと印刷した紙を見ながら伝えようとしている。一方、運転手さんは頭を掻きながら、苦笑いしながら首を縦にも横にも振らず。

欧米人は一瞬呆れながらも、懸命にスマホに何かを打ち込んで、運転手に見せようとしている。

 

この場面を最後まで見ていたかったけれど、私の乗っていたバスが走り出してしまいました。

結局どうなったのでしょう。バスに乗っていなければ、私が「あのう、何か?」と英語で筆談しようとしたかもしれない(でも、状況によっては最後まで見ていた方が良かったり。その前に、話しかけられる勇気があったかどうか…)。

 

あの後、欧米人は無事、移動できたのだろうか。運転手さんも目的地がやっと分かってホッとしたのだろうか。いろいろな展開が頭の中をぐるぐる。

 

この場面を放っておけず、じっと見てしまったのは、日頃の生活で「話が通じない、分からない」という場面を少なくとも一般的な日本人よりは経験しているから。

スーパーで買い物する時、店員さんが何かを言う。通い慣れているところなら口の形が読み取れなくても、アレかな?と察することができます。

しかし、不慣れな場所だと「ん?」と無意識に聞き返す場面も増えてきます。

 

私の反応に戸惑う人もいれば、とっさにコミュニケーション方法を切り替えて対応できる人もいます。冒頭の運転手さんも、どう答えていいか分からず、Yesとだけ答えても困るのでどうしよう、という状態だったかもしれません。

 

これからの時代(今も含めて)、多種多様な生き方が目に見える形で出てきています。外国人を見かける機会も増えています(訪日外国人、前年比18%増加)。

統計データ(訪日外国人・出国日本人)|統計・データ|日本政府観光局(JNTO)

 

外国人に会った時、自分の持っているコミュニケーションモードが多ければ多いほど臆せず、答えられるようになります(もちろん、性格的にシャイな場合もアリなので全員がそうだとは限らない)。

 

ろう者に会った時、聴者にとって「同じ日本人なのに話が通じない、なぜだ?」と戸惑いやすいこともあるようです。コミュニケーションモードを切り替えて、筆談なり、手話に近い表現なり、スマホでUDトーク使うなり、いろいろな方法を駆使した会話力がある人は、ろう者とも仲良くなれるようです(性格の不一致は除くとして)。

 

マジョリティの中にいるマイノリティ。一人一人が気持ちよく過ごせることを目指してコミュニケーションを図ってゆきたいものです。

 

それにしても、空港のあの一場面、どうなったのでしょう。気になります。

 

 

 

 

f:id:syuwakoushi:20170808222859j:plain

(神戸にて。焼きたてパンを朝食にいただきながら、青空を眺めてみる)