うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

子育てのヒント

子育てしている友人たちと話していると、ほんとにママってすごい!とリスペクトな気持ちになります。

だって、しっかり子どものことを考えて育てていく覚悟も決まっているから。

 

私なんか、人を相手に管理職も含めて、仕事をしている立場で人を育てることの難しさを感じているし、同時に成長した姿を見ては喜びも感じている。

でも、子育てはそれ以上にもっといろんなこともあるだろうなぁと。

 

今日はたまたま、実際に子育てしている人からコミュニケーションについて話を聞きました。ろう者の親によく見られる悩みの一つに、子ども(聴者)が成長していくにつれて「何を言っているのか、聞き取れない(読み取れない)」のがあります。

 

まだまだ小さいうちはいいけれど、保育園や幼稚園を通して社会との繋がりを持ってから語彙数もそれなりに増えてくる中、発されたメッセージを汲み取れなくなり、どうしたらいいのか…。

今日お話を伺った内容で「私のところは、徹底的に指文字を教えていた」。

 

ほぉ!と思わず、膝を打ちました。

コーダ(聞こえない親から生まれた聴者)からよく聞く話で「手話なんて恥ずかしいから嫌だった」というのがありますが、指文字なら覚える数が限定されているので、子どもとして受け止めやすいのかも。

確かに、聴者たちに手話を教える時も、入門レベルの段階で指文字を教えているので、共通点はあるのかも。

 

指文字ができれば、手話が分からなくても何が言いたいのか、少しでも補完的な役割を果たしてくれる。音声言語としての日本語を読み取る(聞き取る)ための一歩として、文章のはじめに「指文字」が入ると、割とスムーズにいけるのでは。

 

極端な例ですが、「水」「ビール」は口の形が同じ。

なので、指文字で「み」か「び」のどちらかを表せば、あとはどちらかがすぐに分かります。

 

実際に子育てをしていないので、それだけで全てが解決できるとは思っていないけれど、

手話を教えながら少しずつろう者とのコミュニケーションが取れるようになるまでのアプローチで、子育ても似ているところがあることに驚いた今日でした。

 

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(職場にて。ひまわりが咲く予定。きちんと向き合っていくべし)