うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

時々間違えてしまうもの

今週、車が異様に汚れてきたので洗車しようと思ったら、雨。

 

黄砂が降りかかってきているから、と新潟人に言われてお互いに「仕方ないですねぇ」。

黄砂、こうさ、と読みます。おうさ、と思っていました。

 

 

漢字の読み方、今でもときどき間違えます。

ときどき、口話で話すときは意図的に避けています。下手に知っている言葉を使おうとして読み方間違えるよりは、他の言葉に置き換えて話した方がカッコつきます。

 

もし読み方を覚えていれば・・・というのは、あります。

 

最近は忖度(そんたく)という言葉が出ているように、普段使わない言葉がブームになったり、新しい言葉が出てきています。

 

その度にニュースで取り上げられるので、字幕にふりがなが付いているので、とても助かっています。

 

 

でも、前からすでにある語彙で、案外読み間違えたまま覚えてしまっていることがいくつかあります。恥をかくこともしょっちゅう。

 

例えば・・・

長丁場 (ながちょうば) ちょうちょうば、じゃない。うーん、ちょうちょうば、でもいいじゃないかー。

 

祭日(さいじつ) さいにち、じゃない。在日という日本語はあるけれど。

 

遺言(ゆいごん) ゆいげん、じゃない。うん、「言」だけでいろんな読み方ありますな。

 

言霊(ことだま)ことれい、じゃない。そっちの方が安心ですねぇ、実際に出てきたら怖いです。

 

 

こんな風に、読み間違えることがあります。プッと笑われることもありますが、いいのじゃ。

間違えることで、初めて覚えられるので指摘してくれる方がいることは、ありがたいです。

最近はGoogleで調べると、読み方がトップに出てくることがあるので助かります。

 

それにしてもずっと雨、雨。少しは車、綺麗になったかな。

目で見て覚える

黄金週間もいよいよ終盤にさしかかりました。

 

新潟では珍しく快晴、快晴、かいせい。太平洋側と比べて、晴れることが少ない分「わぁ!まぶしい!」と嬉しくなります。

 

先日、仕事で耳の聞こえない高齢者たちとお話しする機会がありました。「連休中は何をされていますか」という話から始まり、家族や休みの過ごし方から天候の話まで。

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「今日も晴れてて良いですね」と話すと、「うむ、そうじゃ。去年は雨だったからなぁ」と一人が口にすると周りも「そうそう!」。

 

ええ?去年、雨だったけ?

 

 

ほんの少しだけ、がんばって思い出してみたけれど・・・だめでした。
去年何をやってたんだろう(仕事していたから、連休中という意識がなかった)。

 

 

「わし、畑で野菜作ろうと思うてのー。ほんで雨が降ったんだわ~、そりゃ仕事にならなかったわい」


「そうじゃの。わては、喫茶店でおしゃべりしとってね。そりゃ雨ずっと降ってたからさぁ」。

 

ええ?やっぱり雨降っていたのか・・・。

 

去年の黄金週間に自分がどこにいたのか、誰と一緒にいたのかをはっきり覚えていて驚きました(いやいや、自分の記憶力を疑った方が・・・)。

 

手話の面白いところは、その場面を再現できることにあって。


先ほどの高齢者たちの会話も、発言した人が視線を遠い目で見るかのような感じで、畑の様子を再現してみたり、
喫茶店で実際にその場で話しているかのように視線を斜めに向けてみたり。

 

昔話や過去の出来事を説明するときの視線、特にこのときは、話を聞いている私たちのほうを見ていない。まるで、その場でタイムスリップしたかのように再現している。ここが手話の面白いところの一つ。

 

 

それにしても、本当に去年雨が降ってたのかしら。(だめだ、疑っちゃ)

私はスマホです。

助詞一つだけで意味が変わってしまう。


「私はスマホです」
「私がスマホです」
「私のスマホです」

 

ろう者の中には、助詞の使い方が難しいと頭を抱える人もいます。
以前、日本語を書いている様子を見たとき、単語をまず並べて、その後に助詞を一つずつ入れていく作業をしていました。


たとえば「スマホ そこ ありました」と先に書いて、助詞を後から入れて完成という風に。

筆談だと限られた時間内で行われるので、さすがにこの作業はできない。


どうしても単語だけになってしまいがちです。私、スマホ

 

日常生活上それだけで乗り切れている場面はあるけれど、それでも日本語が読めて、書けて意味が理解できることって、すごく重要なんじゃないかと。

 

それでも、ろう者の中には学ぶことを諦めてしまっているケースがあります。


教えてくれる人がいない、分からないときに聞ける人がいない、周りの聴者が助けてくれる、だって聞こえないんだもん、などなど。

 

助詞一つだけでも間違えてしまうと意味がすごく変わってしまうことがあるのに、それを知ることを諦めてしまっている。

 

周りの環境によって学べなかった、というのが正しいかもしれないけれど、学びたいという気持ちがわずかでもあれば、少しずつ日本語という言語を通して聴者との関わりを深めていけるきっかけになるかも。

 

せめて「私はスマホです」と「私のスマホです」の違いだけでも理解できるようになれば、きっとコンプレックスが小さくなっていく。少しずつ、コンプレックスの塊を崩していきたいです。

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ライトアップ

仕事の合間にライトアップを見に行こうということで「北方文化博物館」へ。

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博物館という名前からにしては、良い意味で期待を裏切られる場所。
豪農の館と美しい庭園があり、時の流れがゆったり。

 

ちょうど今の時期、藤がライトアップで見れるという話があったので行ってみました。
東京からの来客にとっては「ほ?ほっぽう?」と初めて知ったとのこと。ガイドブックには載っているけれど、万代橋やメディアシップなどに持っていかれてしまいそうな。


でも、小京都みたいな佇まい、お手入れが行き届いている日本庭園の魅力がゆっくり見れる場所でした。

 

日々の疲れを癒やしたい方にとっては、静かでのんびりできそうなところです。一度は行くべし。

1ヶ月を振り返って

ここ1ヶ月間、と~っても長く感じました。転勤・転職したわけではないのに、何なんだ、この時間の長さは。

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めまぐるしい仕事量だったということなのかは、ちょっと分からないけれど(いやいや、分からない時点でちょっと危ないんじゃないの)。


夜遅くまでということは、そんなに多くなかったけれど(いやいや、ちょっと遅い時間の時もあったでしょう)。

 

 

冬に風邪を2回引いた後、コーヒー飲むペースを減らしました。
でも、仕事でかなり集中した後、どうしてもコーヒーが飲みたい!という衝動に駆られて。人生で初めてだったと思います、このとき。「ああ!コーヒー飲みたいぞ!!」。

 

そんなときもあります。「ああ!ビール飲みたいぞ!!」よりも。

公園の散歩

5月になりました。新潟にとってはチューリップが最もきれいに見れる時期。

 

晴れた日は公園へ!
ということで、出かけてみたところ、土の上を歩くのは久しぶりでした。

 

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微妙にでこぼこした、土の膨らみ、へこみ、歩きながら感じ取ってみると春の香りがします。晴れた日に公園を歩くって気持ちが良い。

何かに行き詰まったら(いえ、行き詰まっておらんぞ)公園を歩いてみるといいかも。

日本語での読み方はいつ、どこで覚えるのかな

最近、言語学者の黒田龍之助さんの著作に触れています。

堅すぎない表現でおもしろく、さくさく読み進めることができて嬉しいです。

 

言語にまつわる疑問はいつでもどんなときでも出てくるのですが、その一つが「読み方はいつ、どこで知ったの」。 

 

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アルファベットの読み方、「エー」「ビー」「シー」という音の出し方は、私たち日本人はどこで、いつ身につけてきたのでしょうか。


エー、ビー、何か海老が出てきそうですね。シーは正確には、シィでしょうか。

 

ろう者の間では、血液型で「A」「B」を使うので、読めないことはない。でも「C」からになると、だんだん雲行きが怪しくなってきます。シィ、ディ、え、えっと・・・

 

音が耳に入ってこれない以上、文字を見る生活になります。

 

口の形を読み取りながら、音を想像する人もいますが、ろう者のみなさん全員が読唇術バッチリ!とは限らないのです(読唇術って、集中力と想像力と視力がないと、お手上げです)。


となると、アルファベットの読み方はどうやって覚えていくのか。


学校の英語の授業は週一、二回くらいのペース。その上、社会人になった後に使わないと忘れてしまう。

 

手話を学ぶ人が、指文字(50音を一つずつ、手の形で表すもの)を覚えるとき時間がかかってしまうのも、週一くらいのペースだからですね。

週に二日以上、ろう者と24時間付きっきりだったらマスターできるかも。

 

指文字は結構、指を動かします。「あ」だったら親指を横に伸ばして、「い」だったら小指を立てて、というふうに複雑な動きを伴います。

 

身につけられた人はホントにすごい!

 

日本人の多くはアルファベットをすらすらと読めるような気がします。ろう者にとってなかなか難しい、っていう人もいます。毎日、声に出して読んでいれば不可能ではないかもしれませんが、自分の声が耳に入ってこない以上、どうなんでしょう。

 

日本語に対する概念や語感が、ろう者と聴者でそれぞれ違う部分があるので、紐解いてみたいです。

平日に休むとメリット多し

ゴールデンウィークになりましたね。

 

予定が毎日入っててあちこち行かないといけないという話を聞くと、連休そのものが懐かしいです。

 

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(古本屋で有名な神保町にて)

 

連休といえば、今の職場はゴールデンウィークも仕事。でも有給休暇取得率が高めなので調整次第で休めます。

 

祝日の朝、出勤すると道路が空いてて快適に走れます。電車通勤のスタッフからも「あれ?なんでがらがら、と思ったら祝日でしたな」。

「いいなぁ、連休で。休みたいのに」という羨ましい気持ちも分からなくはないです。友人や家族と一緒に休めて、一緒に行動できることが連休の良さ、です。

 

一方、平日に休むと普段混んでいるところが空いていて快適に過ごせるのが良さの一つ。また、旅行に出かけるにしても宿泊先の料金がリーズナブルだったり。

 

そして、銀行に行きたいときに行けるので助かります。そもそも土日に何で開いてくれない?平日の午後3時に閉まっちゃうなんて困るなぁと思ったことがあるけれど、平日が休みというのも悪くないですね。

 

連休中、事故や怪我にお気をつけて。