うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどについて発信するブログです。

ベン・ハーとモノクロ映画

60代〜70代の高齢者たちとお話をする機会があり、今日は映画の話になりました。

映画といえば、手話の表し方が異なっていました。

 

今の手話だと、スクリーンに映し出すというイメージで右手を斜め上に向けながら上げます(もしくは、「テレビ」という単語と似たような動きで表します)。

 

高齢の方々たちが使っていた手話は、金曜ロードショーのおじさんになりきって、手を回すイメージ。

おじさんって誰?という方は、動画を見ていただけると分かるかもしれません。

(文面で手話の解説をするって難しいですね)

youtu.be

 

高齢の方々に、印象に残っている映画を聞いてみると「ベン・ハー」と答えていました。

ベン・ハー (1959年の映画) - Wikipedia

 

私にとって「4時間の超大作」「ビデオ2本組」というイメージでしかなかった名作がなぜ印象に残っているのか。

 

「字幕がついたのもあるけれどカラーの映画としてすごくかっこよかったし、楽しかった」とのこと。力強い迫力が伝わる作品だったそうです。

 

次に、全員が口を揃えて出てきた映画は「名もなく貧しく美しく」。

名もなく貧しく美しく - Wikipedia

 

モノクロ映画だったとはいえ、ろう者が初めて映画として取り上げられた作品(演じているのは聴者ですが)。

ろう者にとって、恥ずかしくも嬉しくもあった作品だったと懐かしんでいました。今でもビデオテープで保管している方も。

 

世の中に初めて、ろう者の生活がスクリーンで上映され「いやいや、うちはそこまで困ってない!」という声もあった中で、ろう者の存在にスポットが当てられるきっかけになった本作(恥ずかしながら、私はまだ観る機会に恵まれていない)。

 

アカデミー賞を取った「愛は静けさの中に」も、タイトルを話しただけで皆さん、よく覚えていらっしゃいました。

愛は静けさの中に - Wikipedia

 

高齢の方々が異口同音で「映画はとっても良い!」。

視覚的に楽しめるものであり、日本語字幕がなくてもそれなりに想像しながら見ていたせいか、手話の表し方がとても豊かで、臨場感を覚える感覚になります。

まるで私が、映画を見ているかのように、あらすじを説明していた高齢の方々の手話、とても生き生きしていました。

 

人生の教科書でもある映画の素晴らしさを再確認。