うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどについて発信するブログです。

耳が聞こえないって分かっているのに、声で呼ぶ

この前、面白い場面を見かけました。

ろう者(補聴器を付けていない)が、「おい!!」と大声を発しました。

大声に気づいたろう者(補聴器を付けている)が振り向いて、「何?今呼んだでしょ?」と返答。

 

お互いに、耳が聞こえないのに、声で呼ぶ行為があったこと自体、面白いなぁと思ったのです。

耳が聞こえないといっても、個人差があることは一般の人々の間では、

知られているようで案外、知られていないのかも。

 

視力が悪ければメガネをかけるのと同じように、

聴力が悪ければ補聴器をつければ聞こえるようになる、というトンデモナイ勘違いさんもいらっしゃいます。

 

「メガネ 人口」で検索してみると、概ね6,000万人だとか(二人に一人がメガネをかけている)。

補聴器 人口」で検索してみると、数字は確かではないものの、概ね339万人。

 

メガネをかけている人の方が約15倍多い。もう少し掘り下げてみると数字に変動があると思いますが、ユーザーの数が圧倒的に違えば、やはり「メガネもそうなんだから、補聴器も矯正できるもの」という見方にならざるをえない実情。

 

実際には、手話で会話するろう者(成人)の中には「補聴器がないとすっごい不安!」という人もいれば、「補聴器?そんなもの、逆にうるさくなるから要らん!」という人もいます。

 

で、先ほどの冒頭の話ですが、

手話を学んでいる方や、ろう者と接している聴者の中には「ろう者を呼ぶなら、声でよんでも聞こえないから、肩を叩いたり、視野に入るよう手を振ったりするもの」と覚えていきます。

 

しかし、ろう者同士が声で呼び合っていたら、さぞかしビックリするかもしれません。

でも耳が聞こえないからこそ、「あの人は聞こえるらしい」「この人は声、音に全く反応しないから声は意味がないらしい」と無意識に呼び方を考えているように見えます。

 

一度、耳を塞いでみると「どうやって相手が、自分を呼んでいるのか」に敏感になれるかもしれないですね。

 

 

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