うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

読むべきタイミングで出会う

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12月16日日曜日。

 

「経営経験なし、行政経験なし。難問山積の福岡市。前途は多難ですーーー」

 

この書き出しから始まる本。

 

別の用事で立ち寄った書店にて、たまたま目にした本。36歳で福岡市長になった高島宗一郎さん、現役市長による本は初めてだそう。

 

熊本地震が起きた時、Twitterで支援物資を呼びかけて手際良く被災者の元に届ける活動をされていて「すごい市長がいるんだなぁ」。

でも名前ははっきり覚えていなくて、たまたま表紙を見たら「もしかして、熊本地震の?」と思ってペラペラめくっていたら、やっぱり!ということで、早速買って読んでみました。ブログもやっているとのこと、早速チェックしてみたらちょうど先日、市長選が行われ史上最多得票で3期目を任されることに。「すごい市長さんだ!」。

 

36歳でアナウンサーを辞め、8年間の間に福岡市を最強都市に変えたという市長の取り組み・当時の想い・普段心がけていることが綴られています。

選挙に出るということだけで友達がいなくなってしまったり、リーダーシップを発揮することで煙たがられたり。それでも、認めてもらえるために小さな結果を積み重ねていく。最新のテクノロジーを取り入れてSNSを駆使して情報発信していく。なんてすごい市長さんなんでしょう。

 

いったんは地上にいる自分の立場を離れて、「鳥の視点」で俯瞰して「こっちのほうがいい」という決断をするのです。

「虫の視点」で、つまり地上にいる自分の目でリアルに山積する課題や困難を見てしまうと、安易な道を選びがちになってしまうからです。

 

A案とB案がある。どちらにもメリット、デメリットがある。さあどうする、というときに最悪の選択は「すべての支援者」に配慮して「決めない」「動かない」ということです。

決断しないことがいちばんの罪。決めずにずるずると先延ばしするよりも、なるべく早く決断することが大切です。

 

私たちが運営する組織は小さな組織。 フットワークが軽く行える一方、何かを決めるときに必ず「これはどうなのかしら」と懐疑的な声も聞こえてきます。市長さんの背負っている重大な責任と比べたらとても小さい。でも、他者の人生に関わっている以上、決めないと何も変わらないので前に進んでいます。言葉にできない苦しみは抱えているものの、それを吐き出した時点で何かが変わるわけではない、実績を出してこそが経営者としての務め。

私自身はまだまだ、全然その領域に到達できておらず、ここ数ヶ月間ずっと悶々としているものがあるものの、この本との出会いで救われる気が。

 

多分、読むべきタイミングで目の前に本が現れてくるのかもしれません。

 

福岡市を経営する

福岡市を経営する

 

 

他に何度でも読みたいブログとの出会いも。

経営者の孤独/わざわざ・平田はる香「寂しさはそこにあるもの。哀しみはいつか癒えるもの。孤独は逃れられないもの」 : 小さな声を届けるウェブマガジン「BAMP」

 

起業家の意義は見過ごされているものの価値を見出していくこと | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

 

後になって語れるものがあるよう、結果を出していきたいので書きとめてみました。