うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

どうせ聞こえないのだから

 

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12月12日水曜日。フランスのデモにより、マクロン大統領が声明を発表した画面。ろう者はおそらく、内容よりも手話通訳の方に目がいったのでは。

 

youtu.be

 

国際ニュースを見ていると時々、手話通訳が画面に映る。国内では、東日本大震災の頃に官房長官の記者会見に手話通訳がついたことが話題になったものの、ニュースに流れる時はなぜか省かれている。。。他のブログで紹介されていたのでリンクを。

togetter.com

フランス政権に対するデモが連日ニュースになっているものの、現地に住んでいるろう者はどのくらい関わっているのか、どのくらい情勢を理解し、どう捉えているのか。かつて日本にも大規模デモがあった時、ろう者の一人から話を聞いたことが。

 

「当時は何だかよく分からなかったけど、周りが血の気が多かったから一緒にやっただけで。気づいたらそういうことだったのか、って後になって知ったのさ」。スマホがない時代だったので、どうやって情報を得たのだろうと気になってもう一歩踏み込んで聞いてみると、「いやぁ、周りを見て少しずつ知ったようなもんさ」。

 

耳から得られる情報は、きっと私が思っている以上に膨大な量にちがいない。幸い、スマホがあり、パソコンがあり、インターネットのおかげで情報量がぐんと増えてきている(多すぎて困ることも)。日本語が読めるから増えているだけで、日本語も使いこなせなかったらどうなっていたか。

 

今、韓国語を勉強していて切実に思うのは、韓国語が少しずつ分かるようになるとそれなりに読める文字も増えてくる。そして、何かしらの情報を得る時に読める、読めないのとではかなり違う。読めたら、さらに次の新しい情報へのアクセスができるようになる。日本に住んでいる以上、日本語は避けて通れない言葉なので、読めること、書けることがいかに大切か。

どうせ聞こえないのだから完璧な発音を目指すよりは。

 

手話通訳にしても日本語にしても、自らアクセスできるものはあった方がいい。発音は発信するための機能にすぎない。読話力(口の形を読み取る力)の助けにもなりうるけれど、韓国語で読み取る自信はほぼゼロ。どうせ聞こえないのだから、筆談できるようなレベルを目指していこうって割り切ることに。

 

英語も然り。中学時代、英検を初めて受験した時はテロップも字幕もなかった映像を見て、口だけを懸命に見ていた(そして、何と合格)。あれをもう一度やって、と言われたら絶対無理。読み取れないってば!英語なんでしょ、と。

 

要は音声言語も手話もどちらもできた方が、情報がより得られるということで引き続き、韓国語の勉強に勤しんできます。