点々をどこへ持っていく?
12月3日月曜日。朝、外を見ると雪を被った山々が現れてきます。冬の始まり。こういう時は、この猫さんのようにふわふわした座布団の上で背を伸ばしたいもの。
先日、とある集まりで『日本語のカタカナ表記を、ろう者が時々間違えるのはどうしてだろう?』ということが話題に。
間違う特徴として、一つは、文字の順番が反対になってたり抜けたりすること。
(例)
ノスタルジック→(誤)ノルスタジック。
クラウドファンディング→(誤)クラウドファディング
もう一つは、濁点の位置が間違っていること。
(例)
パックパッカー→(誤)バッグパッカー
バイパス→(誤)パイバス
恥ずかしながら日常茶飯事で、メールやLINEを作る時に上手く変換できなくて初めて「ああ、違うのか」と誤用に気付きます。
カタカナ表記だけに限らず、漢字の読み方も同じで濁点が付いてたり付いてなかったり。高校時代に漢検受けるための勉強をしてたら「もう!なんで、こんなところに濁点付けるのよ!」と漢字さんにイラついたことも。
カタカナ表記の読み方は、英語やローマ字表記に変えると割と覚えやすいです。
上記の例だと、
ノスタルジック→nostalgic
クラウドファンディング→crowdfunding
バックパッカー→backpacker
バイパス→bypass
bならビー、pならパ、というふうに。
英語、ローマ字表記が読めなかったらどうするか。そんな時は手話に置き換えて覚えるケースもあります。
コレステロールなら、「これ、捨てる、ロール」。日本語の音を視覚化に変えて覚える。時々、ジンジャエールを「神社、応援」と表すように冗談っぽく使うこともあります。
それでも間違えるときは間違えます。音が聞こえないので仕方ない、アップデートして覚えるのみ(そして、使用頻度が低ければ忘却の彼方に…)。
ということで、点々を付けるところが間違ってたり、ズレていたらさりげなく教えてくれると助かります。「それ、間違ってるわよ」とズバッと言われたら誰でも萎縮しちゃいます。学ぶ意欲が高ければ別に気にならないけれど、誤用を指摘されまくったら…。
間違いの場面を見かけた時は、おうむ返しのように自分の方から表す。すると、気付く人は気付きます。
ああ、言葉は奥深い。