うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

まさかそんなわけがない

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7月13日金曜日。ジェイソンの日だねって話したら、平成生まれの学生から「知らないっす」と言われました。昨日は、友人宅で子どもから「ポケモンはね〜」と話されて、「私、知らないっす」状態に。二日連続でジェネレーションギャップを感じました。

 

 

映画といえば、最近見たものが「X-FILES 2018」。Xファイル(1993年公開の海外ドラマ)が再び復活したもので、今回が最終シーズンになるかと話題に。

1993年に初めて公開され、2001年まで9シリーズ。

2016年に10シリーズ、そして今年2018年に11シリーズが公開されました。

www.foxjapan.com

 

11シリーズは、10話が収録されています。

 

X-ファイルなんて、所詮はSFというか、非現実的でしょ」という見方もあるけれど、今回のシリーズは結構、リアルな描き方。今の社会で起きていることを取り入れたストーリーなので、「まさかそんなわけがない」と思っていたことが実際に起きてしまいそうな内容。

 

例えば、第7話「フォロワー」。

レストランの予約から配車サービスの手配、自宅のセキュリティ、買い物まで、何もかもスマートフォンでタップひとつの現代社会。しかしデジタル機器は次第に暴走を始める。

amazonより)

 

私たちが何気なく使っているスマホ、パソコン、ドローン、ルンバなど、とっても便利なものが暴走してしまう。

 

デジタル機器が発達しすぎた映像を見ただけでゾッとしました。まさか、とは思っても、その可能性はゼロではない。まだ、ジェイソンの方がどこかで非現実的さがあって救われる思いがするほど。

 

第8話「親しき者」。

魔女伝説が残るコネティカット州の小さな町。公園で遊んでいた幼い男の子が、母親が目を離した隙にいなくなり、森で遺体で見つかった。警察は動物に襲われたと断定するが…。

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X-ファイルらしい雰囲気が一番分かるエピソードだけど、今の社会を反映しているシーンが一つ。「まさかそんなわけがない」という思い込みが暴走したもので、一つの情報だけを鵜呑みにし、特定の人だけが多数派に攻撃されてしまうという、ムラ社会と人間の負の部分がかなり分かりやすく描かれています。

 

何だか怖いストーリーばかりのように見えますが、意思の固いモルダー、理性的なスカリーでさえ、目の前に起きている事態に戸惑いを覚えていました。

 

今までのシリーズはどちらかというと、それでも解決に向けて立ち向かうぞ!と前に突き進む感じが強かったけれど、今回は戸惑いの色が強く、うろたえてしまったり諦めかけそうになったりと人間らしさが垣間見えて、とても共感しました。

また、二人の会話から励まされるものが多く、今回のシリーズは涙、涙。

 

 

「今まで選択してきたものが正しかったかどうか分からなくなってきた。でも、正しかったと信じたい(モルダー談)」。