うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

左側だけしか弾いてなかった時代

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4月29日日曜日。今日立ち寄ったイタリアンレストランでピアノを見かけました(あいにく写真無し…)。

 

ピアノといえば、左側だけしか弾いてなかった時代があります。私の中に。

鍵盤の左側は、低い音が出ます。右側は、高い音が出ます。

 

それがどうしたのか?というと…

 

弾いたことがある人は分かると思いますが、左側は響きます。手に。

右側へ弾いていくにつれて、振動が少なくなってきて、やがては響かなくなります。左側に弾いていくと、再び振動が戻ります。

 

子どもの頃、祖父母宅にピアノがあり、左側に座ってしょっちゅう弾いてました。当然、周りから「ちょ、うるさいのでこっち側(右側)もね」と言われたものです。

 

私の場合、耳は全く聞こえませんが、補聴器をつけると「音は分かる程度」です。しかしながら、高い音は補聴器でもほとんど聞こえず。

右側の鍵盤は、ただのボタンのような感じで、本当に音が鳴っているのか分からず、子どもながらに不安になったのを覚えています。左側の鍵盤は、振動で手に響いているし、補聴器を通して音が聞こえていました。

 

手で感じ取れる振動。

補聴器を通して聞き取れる音の響き。

 

それを楽しんでいた幼少時代を思い出させてくれたイタリアンレストラン。

今日も良い一日でした。また明日からも、素敵な発見ができますように。