うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

君のことしか考えられない。

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手話レッスンに行ってきました。

 

プレゼンやスピーチ向けのレッスンは、どちらかというと、日本語がベースになりやすいです(本番まで練習時間が足りないのもあるけれど、母語で伝えたい内容をまとめてからでないと難しいので)。

 

何かを発表するとき、改まった姿勢で聴衆に伝えることが得意な人もいれば、どのように伝えたらいいか分からない人もいます。

 

日本語(母語)で書かれている原稿を読んでいると、本人たちの伝えたい内容が分かる一方、手話に置き換えてみると一工夫を要するものが多いです。

 

例えば、「君のことしか考えられない」。

 

日本語ならキュンとくる言葉。
しかし、手話にそのまま置き換えると「君のことは考えてない」に。日本語が分かる立場で見れば、手話を見ても日本語のベースで解釈するので問題はないけれど、手話ベースで見ると「うわ、そう言われたら凹みそう」。

 

手話(単語の順)
君 だけ 考える できない

 

極端な例ですが、手話の単語をそのまま日本語に当てはめると意味が正反対になってしまうことがあります。

 

もっと細かく言えば、手話は単に単語を並べるだけではなく、顔の動きも含まれることによってニュアンスはもちろん、否定文だったり肯定文だったりと表せます。

 

そういった部分も含めて、言語を学ぶことはかなり時間のかかること。

もう少し時間をかけて丁寧に取り組みたいところだけど、外国語スピーチコンテストの中に手話も含まれるようになり、言語としてコンテストが開かれることはとても意義のあること。

 

なので、今日のレッスンが少しでも学生さんたちにとって成長の一歩になれたら。

 

そして、君のことを考えている、というメッセージを大切な人に贈れますように。

 

 

今日もごきげんよう