うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

とっさに書けること

街を歩いていると、見知らぬ人に声をかけられることもあります。

「あ、すみません。聞こえません」と耳を指差す。

 

「あ、そうでしたか、では書きますね」ととっさに紙に書いてくれると、もうそれだけで安心します。道を尋ねられ、「すみません、書いてもらえますか」と話したら逃げられた、という経験は少なからず、耳が聞こえない人の間では「あるあるネタ」です。

 

手話で返ってきたら「おお、すごい!」と感動しちゃいます(日本語が通じない環境に長い間いて、そのあと日本語が話せる人に出会ったときの喜びに近いかも)。

 

とっさにコミュニケーション方法を切り替えられる人は、普段の生活でもコミュニケーション能力がきっと高いはず。手話を学ぶ人たちの中に、日本語の語彙力が豊富な人、英語をはじめ外国語が好きな人はたいてい、手話の上達も早く、流暢に使えています。

 

プロとしての手話通訳ができる人は、本当に日本語力があってメールだけでも勉強になります(私にとって日本語は、耳から得ることができないので、文字を読むだけになるので、メール文から日本語を知ることも多い)。

 

今回の旅先でも、聞こえないことを伝えたら、とっさに行動できる人たちがいました。本当にありがたいし、気持ちよく過ごせます。

逆にいえば、手話を知らない聴者や難聴者と話すときにできるだけ、確実に通じ合う方法を選択していきたい。今までもそうしてきたけれど、やはり必要なことなので、今後も続けていきたいですね。

 

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(花にも多様性があって、それぞれが輝いている)