うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

飛行機事故を激減させた日本人

今年はなぜかずーっと心休まる日がないですが、合間にいくつかの本を読んでいます(同時に複数の本を読むので、時々「あれ?どこに書いてあったけ?」なんてことも実はあったり)。

 

最近書店にふらりと立ち寄ったら、「飛行機事故を激減させた天才気象学者」という文字が目に入ってきて。しかも、その天才は日本人だという。

藤田哲也 (気象学者) - Wikipedia

 

テレビ番組で取り上げられたのでご存知の方も多いと思いますが、私は全く知らなかったです(なんせ、テレビのない生活を送っているから)。

飛行機って、毎年必ず乗っている乗り物。その飛行機の事故を、少なくした、というか、「激減」という言葉が衝撃的でした。

 

今まであまりピンとこなかったけれど、飛行機の死亡事故の確率が、実は自動車の死亡事故よりも少ないらしいです。アメリカだとわずか0.0009%だとか(自動車死亡事故は、0.03%!)。

 

しかし、たった30年前までは、世界の空は死の不安と隣り合わせだった。18ヶ月に一度の割合で100名を超す人々が離着陸時に突然、上空から地面へと叩きつけられ、一瞬にして命を失う”謎の墜落事故”が頻発していたのだ。

 

この謎の墜落事故を、日本人が激減させたというのだから、もうこれは読まなきゃ!でしょ!

ということで、即購入。

 

タイトルは「Mr.トルネード」。

一瞬、元大リーガーの野茂英雄さん?と思いますが、アメリカではよくある竜巻(トルネード)を藤田さんが研究し発表していたことから、トルネードという名前がついたとか。

 

実はまだ読み終えていません(珍しく?スローペースです)。でも、読み始めたら引き込まれます。当初は物理を専攻していたけれど、人生を変える出来事に遭遇してから気象学を学び、竜巻の研究のために渡米、そして、飛行機墜落事故を減らすための使命に走ったという、当時にしては珍しい生涯を送った方・藤田さん。

藤田さんの生き方、人柄について、本人が多くを語らなかったため、著者が紐解くように細やかな分析をされた一冊です。

 

Mr.トルネード 藤田哲也 世界の空を救った男
 

 

なぜ、戦後の日本人がアメリカに行って研究し、墜落事故の謎を解くことができたのでしょうか。普段乗っている飛行機への見方に、ちょこっと刺激を与える一冊になりそう。

 

今日もごきげんよう