うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

メールの方が「お互い様」

仕事で「すみません、ちょっとお話ししたいのですが」と電話が時々あります。

スタッフが「うすいさーん!電話ですって」と受話器を差し出してきます。

 

あのう、わたしゃ耳聞こえへんで(実際に話すときは関西弁ではない)。

 

スタッフは当然、私が耳が聞こえないことは知っている。

知っているけれど、時々忘れてしまうそうです。受話器から一方的に話そうと思えばできますが、相手が聞き取れるかどうか。

ろう者にとって「電話は未知の世界」。

 

そもそも、電話はよほどのことがない限り、双方向のコミュニケーションツールになっています。しかし、私はこれが使えない。

その代わりにメールという手段で、相手先もメールに慣れていただいています。双方向コミュニケーションができること自体はとても素晴らしいし、意義のあること。

 

10年くらい前と比較してみると、メールを送る、メールを受けるという行為が少しずつ知られているのは、まさにスマホのおかげ。

メールを送り合うことで、お互いに文字として残せるので電話よりもずっと便利。そして何よりも、お互いのため。