目で見て覚える
黄金週間もいよいよ終盤にさしかかりました。
新潟では珍しく快晴、快晴、かいせい。太平洋側と比べて、晴れることが少ない分「わぁ!まぶしい!」と嬉しくなります。
先日、仕事で耳の聞こえない高齢者たちとお話しする機会がありました。「連休中は何をされていますか」という話から始まり、家族や休みの過ごし方から天候の話まで。
「今日も晴れてて良いですね」と話すと、「うむ、そうじゃ。去年は雨だったからなぁ」と一人が口にすると周りも「そうそう!」。
ええ?去年、雨だったけ?
ほんの少しだけ、がんばって思い出してみたけれど・・・だめでした。
去年何をやってたんだろう(仕事していたから、連休中という意識がなかった)。
「わし、畑で野菜作ろうと思うてのー。ほんで雨が降ったんだわ~、そりゃ仕事にならなかったわい」
「そうじゃの。わては、喫茶店でおしゃべりしとってね。そりゃ雨ずっと降ってたからさぁ」。
ええ?やっぱり雨降っていたのか・・・。
去年の黄金週間に自分がどこにいたのか、誰と一緒にいたのかをはっきり覚えていて驚きました(いやいや、自分の記憶力を疑った方が・・・)。
手話の面白いところは、その場面を再現できることにあって。
先ほどの高齢者たちの会話も、発言した人が視線を遠い目で見るかのような感じで、畑の様子を再現してみたり、
喫茶店で実際にその場で話しているかのように視線を斜めに向けてみたり。
昔話や過去の出来事を説明するときの視線、特にこのときは、話を聞いている私たちのほうを見ていない。まるで、その場でタイムスリップしたかのように再現している。ここが手話の面白いところの一つ。
それにしても、本当に去年雨が降ってたのかしら。(だめだ、疑っちゃ)