東京から遠い新潟、新潟から近い東京
出張で東京に行く度に「わざわざ遠くからお疲れ様です」と何かと疎遠されてしまう新潟。
東京~新潟を結ぶ上越新幹線で、最速1時間ちょっと着く便があります。1日1便だったような(いや、新幹線を呼ぶ個数は「1本、2本」だったのではないか・・・?)。
遅くても2時間ちょっとで着くと話すと、たいてい驚かれます。
そ、そんなに遠い山奥のあたり、と思われているのでしょうか。
北陸新幹線が去年開通したのもあり、新潟駅~金沢駅は繋がっていると思われているみたいなので「いえ、開通前は繋がっていたんですけど」と話すとまた驚かれます。
開通前は、新潟駅~金沢駅は特急一本で移動できましたが、今は乗り換えないといけないか、バスで行かないといけないです。
ところで、東京を結ぶ上越新幹線は2階建ての車両があります(車両の入れ替えにより、もうすぐ無くなってしまうそうです)。この車両の1階に座ると、乗客の皆さん、ほとんどは驚くのでは。ホームの下に座っているような位置になるので、目のやり場に困ってしまいます。
慣れればあまり気にならないですが、夜の移動でない限り、いつも2階を使っています。
そして、東京~越後湯沢あたりの長いトンネルが有名。
川端康成さんの「長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった」の一文にあるように、トンネルが長く続くのでスマホから離れるチャンスになります。
かといって、退屈かどうかは人によりますが、トンネルとトンネルの間から見える山々が時々、神秘的に映るのです。「ああ、素敵!」と感動するときも。
東京の天候とは真逆で、同じ日本列島なのか、と一瞬疑ってしまうくらい不思議な体験ができます。
東海道新幹線と比べたら、本数の少なさにびっくりしてしまいますが、上越新幹線に乗れば「東京は近い」。