うすいの気まぐれな日記

手話、聴覚障害、マイノリティなどなど

新潟は広く、城下町もある

新潟にお城がある、と言われても県外の人にとっては、ぴんとこない。

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ましてやお城がたくさんある地域に生まれ育った私にとって、「え?雪国にお城?」と思ってしまいます。

でも、かつてのお城という建物は失くなっていても、城下町というのは残っています。

 新潟県村上市といえば、吉永小百合さんが旅の広告として出ていた、あの鮭が有名です。

至るところに、腹を切られた鮭が吊るされています。

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今までにも何度か訪れたことはあるけれど、今日は珍しく(?)空いていた時間帯に訪れたのもあって、店員さんが丁寧に親切に説明してくださいました。

 

私たちが手話使っているのを見て、臨機応変に対応してくださり、鮭にまつわる歴史や地元の人ならではの情報も知れて良かったです。

耳が聞こえないことによって、本来なら知れるはずの情報も知れないまま、その場を去ることもある中で、吊るされた鮭について「城下町だから、切腹を彷彿させるような切り方はしないようにしている」「鮭の涙の雫」などの話が聞けました。

 

旅の楽しみ方がグッと深まった瞬間でもあります。

耳が聞こえていればそんなこと当たり前、なのかもしれません。しかし、入ってくる情報を「その町の視点」として捉えることができていたら、きっと旅が楽しくなるような気がします。